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屈斜路湖を行く

 写真は10年前の初夏の北海道で釧路川上流に向けて屈斜路湖を渡っているところです。日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖」とそこから流れ出る釧路川の「源流部」と、豊かな自然が残されていて多くの生き物が暮らす「湿原部」をカナディアンカヌーで一日かけて下りました。
 前半の源流域では川の水の透明度が高いため川底にカヌーの影が映り空中を浮遊しているように感じました。また水面一面が黒くなるほど川魚が群れていて自然の豊かさを感じました。上流は川の流れが速く障害物が多いのですがガイドが一人で漕いでくれ、周囲の自然を十分に満喫できました。源流域の終盤では砂の川原に上陸して、ガイドが川底から湧いている水でコーヒーを淹れて手作りのクッキーとともにもてなしてくれました。

現流域の豊かな自然
ゆったり流れる湿原域

 湿原域に入ると川幅が広がり左右に大きく蛇行して川のふちには淀みもありました。高低差が少ないため流れが穏やかになるのでガイドの声に合わせて3人でパドリングをしました。川の両側には野生動物が多く見られ、川ベリには鹿やキツネが彼らの表情がはっきり見えるくらいの手が届きそうなところに立っていてこちらを見つめていました。またJRの釧網線が並走していて、ノロッコ号というトロッコ列車の乗客は川面のカヌーと出会えると大きく手を振ってくれました。

川べりの動物1
川べりの動物2
ノロッコ号

 利用したツアー業者は夫婦で営業していました。ご主人の操船は大変素晴らしくて3人乗りの長いカヌーを見事に操り、重い船首を自由に回して倒木の下に吸い込まれる流れをかわして下るという素晴らしい技術を見せてくれました。また川下りの途中では豊富な知識による案内や、前述のコーヒータイムをおしゃれに演出するなど十分に楽しませてくれました。終点で上陸すると奥さんが焼き立てのホットサンドや鹿肉カレーと暖かいコーンクリームスープを準備してくれていました。ご覧の写真は、出発直後を奥さんが撮影してくれた中の1枚です。この後も川下りの先回りをしてツアーの様子を写真撮影してくれました。自分でカヌーを操船して釧路川を下るツアーもありますが、源流部は流れが速くて障害物も多いためテクニックと経験が必要です。周囲の景色を満喫しようと思うとご紹介のツアーのように全てガイドにお任せすることをお勧めします。
 大変気持ちの良い川下りと北海道の旅でしたので、翌年は源流部のみの半日コースに参加しました。
(山本尚)