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そこで、川口氏はひずみの少ない高品質の部品を使うことにより総合的なひずみを減らすアンプ回路を考案し作成している。
カワグチオーディオの視聴室で、氏作成のトランジスタアンプとローサーPM4使用のバスレフ方式のオリジナルスピーカーを聞いた。
CD、テープ、レコードと各音源それぞれを十分に鳴らしきっているという印象で素晴らしい分解能と十分に広い音域再生により美しい音を聞かせていた。
川口氏は、業界で評判が良いものでも自分の耳で確かめて、メーカー、ブランド、価格、世評に左右されずに自分で判断することを基本としている。
今後も、ひずみの少ない良質な部品を使ってシンプルな回路や仕組みで構成したNFをかけなくても十分にひずみの小さいパワーアンプやコントロールアンプの制作を計画している。

各音源を鳴らしきる視聴室
シンプルな構成なパワーアンプ
独創的なアンプが作られる工作室で

最後に氏が聴覚の素晴らしさについて語ったのが印象的であった。
「人間の聴覚は素晴らしい。20~20000Hzという自然界のほとんどの音による情報を入手できる、一番退化していない感覚器である。聴覚は器械で測定できない音質の差が識別できる。」
(山本尚)

川口高史
カワグチオ-ディオ
岡山県赤磐市馬屋276
☎086-229-2260