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一般ユーザーがオーディオ機器を購入するときに最も気になるのが、S/N比と周波数帯域の数値である。
れらは、高精度のひずみ率測定器を使用して作られるアンプ回路においては素晴らしく改善しており、すでに人間の聴覚を越えた基準に達している。
しかし、そうして構成された回路によるアンプの再生音においては、生々しい楽器の響きが失われている、これはひずみ率を改善するために用いたネガティブ フィードバック(NF)よる弊害だと氏は言う。
NFは全音域に影響して、見かけ上の周波数帯域が広がり、ノイズが減り、S/N比が改善するという良いデータをだすことができる。
しかしNF掛けると全音域を抑えることになり、迫力やみずみずしさは失われ音質は低下していくというのが氏の考えである。
そこで思い出すのが、氏が以前からオルゴールを高く評価していたことである。
オルゴールは音エネルギーを他のエネルギーに変換せずにそのまま聴取するという最もシンプルな構成の再生装置である。
そのオルゴールのシンプルなシステムが、氏の再生装置に対する基本的な姿勢に合致しているのであろう。
(山本尚)

氏のシンプルなアンプ回路の理想の原点はオルゴール

川口高史
カワグチオ-ディオ
岡山県赤磐市馬屋276
☎086-229-2260