ステレオアンプ交換しました(後編)
完成したのは、出力管に300Bを使ったシングルアンプです。
以前紹介したカワグチオ-ディオの川口さんが作成しました。
出力トランスは川口さんが音質を確認しながら銅線を手で巻いて作りました。
アンプの出力は片チャンネル約7Wですが出力音圧レベル98dBのラウザーPM6はもとより、出力音圧レベル88dBのヘリコン400も十分な音量で鳴ります。
フィードバックをかけていないシンプルな回路のため立ち上がりの良いきれいな音がします。
この300Bという真空管は1937年にウエスタンエレクトリック社が開発し、第2次大戦中にレーダーや無線の電源用として使用されました。
その後トランジスタの普及に伴い真空管の需要は減り1969年に同社は生産を中止したのですがその後再生産し2006年に完全に生産を終了しました。
しかし直熱3極管300Bを使用した管球式アンプは人気があり、この真空管は現在もオーディオ用として各国で生産されています。
今回のアンプにはロシア製が使用されています。
(山本尚)